美容院でパーマをかけた後、髪は柔らかく弾力があり、まとまりやすくなります。しかし、施術直後の髪は非常にデリケートです。この時期の扱い方を間違えると、せっかくの仕上がりが短期間で台無しになることもあります。特に重要なのが”パーマ後の3日間”です。この期間にどんなケアを行うかで、パーマの持ちと髪のコンディションに大きな差が出ます。
この記事では、パーマ後3日間の具体的なヘアケア方法と、今注目されている補修成分「ヘマチン」の活用方法について詳しく解説します。
パーマ後の髪がデリケートな理由
パーマは髪の内部構造を一時的に変化させて形を記憶させる施術です。薬剤の力で髪内部のシスチン結合を切断・再構築するため、髪は少なからず負担を受けています。
図1:パーマ後の髪の状態
項目 | 状態 |
---|---|
キューティクル | 開いている状態 |
髪内部 | タンパク質や水分が流出しやすい |
pHバランス | アルカリ寄りで不安定 |
ダメージ耐性 | 弱まっている |
このように、施術直後の髪は外部からの刺激に非常に弱くなっています。特に72時間(約3日間)はパーマの形状を固定する”定着期間”であり、慎重なケアが必要です。
ヘマチンとは?パーマ後に最適な理由
ヘマチンは、動物の血液に含まれる「ヘモグロビン」から得られる成分で、髪のタンパク質と強く結びつく特徴があります。
図2:ヘマチンの効果
効果 | 説明 |
残留薬剤の除去 | パーマ後に髪に残った成分を中和し、刺激を減らす |
補修効果 | 髪の内部結合を強化し、ダメージをケア |
pH調整 | 髪と頭皮のpHバランスを安定させる |
育毛サポート | 頭皮の血行促進、抜け毛対策にも効果がある |
パーマ後の髪は、pHバランスが崩れ、ダメージを受けやすい状態です。ヘマチンはこれらを整える効果があり、3日間の集中ケアに最適な成分なのです。
パーマ後3日間のケアステップ

【1日目】パーマ直後:『施術直後の状態を守る』
◆ シャンプーは絶対に避ける
パーマをかけたその日は、必ずシャンプーを控えましょう。パーマ液で髪の内部構造が一時的に不安定な状態になっており、水分や洗浄成分が加わると形状が崩れてしまうリスクがあります。
髪の表面だけでなく、内側までしっかり形が固定されるには約48〜72時間が必要とされています。その間に洗髪してしまうと、せっかくかけたパーマが取れやすくなる原因に。
◆ スタイリング剤の使用も控えめに
1日目はスタイリング剤も基本的には控えましょう。もし外出などでどうしても整える必要がある場合は、水分を含まない軽めのスタイリング剤を使用し、揉みこむようにつけてください。
◆ ヘマチン配合のヘアミストで保湿
洗髪はできませんが、乾燥が気になる場合は、ヘマチン配合のノンシリコンタイプのヘアミストで保湿しておくと安心です。ヘマチンには髪のダメージを補修しつつ、残留アルカリの除去を促してパーマの定着をサポートする作用もあります。
【2日目】定着を助ける:『形を安定させる』
◆ 湿度と寝ぐせに注意
2日目の朝は、起きた時に髪型が崩れていても、無理に濡らしたり、ドライヤーで引っ張ったりしないようにしましょう。少しクセが残っていても、スタイリングで調整し、自然な仕上がりを大切にします。
この日は、できれば雨や高湿度の環境を避けてください。水分が多いと髪内部の構造が再び変化してしまい、カールが緩んでしまうことがあります。
◆ シャンプーは夜に1度だけ、やさしく
洗髪をする場合は、夜の1回にとどめ、アミノ酸系やヘマチン系の低刺激シャンプーを選びましょう。頭皮を強くこすらず、指の腹でやさしくマッサージするように洗ってください。
シャンプー後はヘアパックやトリートメントでしっかりと保湿と補修を行いましょう。特にヘマチン入りのトリートメントは、髪の内部の結合を補強してパーマの持ちを高めてくれます。
【3日目】定着完了へ:『ヘアケアの基本を定着させる』
◆ 熱ダメージを避けたドライ
パーマ後3日目からは、ある程度形が安定してきますが、ここで油断は禁物。ドライヤーを使用する際は、必ず根元から毛先へ向かって、風を下方向にあてて乾かします。高温を避け、できれば冷風と併用しましょう。
また、乾かす前には洗い流さないタイプのヘアオイルやミスト(できればヘマチン入り)を使って、熱による乾燥から髪を守ってください。
◆ カールを生かしたスタイリングに挑戦
この日からは軽くスタイリングをしてもOKです。ムースやクリームタイプのスタイリング剤を手のひらでよくなじませ、カールを揉み込むようにセットしましょう。
コテやアイロンなどはまだ避けた方が無難ですが、どうしても使う場合は必ず低温設定にし、巻きすぎないことが重要です。
ヘマチンシャンプー選びのポイント
- 成分表で「ヘマチン」が上位にあるか確認
- アミノ酸系やタウリン系の低刺激洗浄成分との併用がベスト
当サイトおすすめは「SELブラックシャンプー」。主な配合成分は以下の3つ。
・ヘマチン(毛髪強化・ダメージ修復、消臭効果、育毛促進、活性酸素除去、紫外線防御)
・ヒアルロン酸(保湿効果)
・18MEA(髪に含まれるCMC成分)
この3つに絞っているのでいずれも高濃度配合。髪質改善ヘマチンシャンプーの中でも非常におすすめです。
美容室専売品ですので入手ルートは限られますが、以下のストアからの購入が可能です。

まとめ:3日間の差が、髪の未来を変える
パーマ後の3日間は、髪にとって最も重要な”定着期”です。この時期に適切なケアを施すことで、サロン帰りのような美しい髪を長く保つことができます。
特に”ヘマチン”は、補修と定着の両面で強力にサポートしてくれる優秀な成分。普段使っているシャンプーを、パーマ後だけヘマチン入りに切り替えるだけでも、その効果は大きく違ってきます。
ぜひ、正しい知識とアイテム選びで、パーマ後の3日間を大切に過ごしてください。それが、美しさを長く保つ第一歩です。
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