「クセ毛がまとまらない」「髪が乾燥して広がる」「年齢とともにうねりが出てきた」──そんな悩みを抱えて髪質改善を検討している方は多いはずです。
髪の悩みは一人ひとり異なるもの。だからこそ、髪質改善メニューも“自分の髪に合ったもの”を選ぶことが大切です。この記事では、悩みのタイプ別に最適な髪質改善メニューをご紹介します。
髪の悩みは大きく3タイプに分かれる
まず、自分の髪がどのタイプの悩みに分類されるのかを知ることが重要です。
1. クセ毛(先天的なうねり・ねじれ)
遺伝による毛髪の構造的なくせ。湿度の影響を受けやすく、ボリュームが出やすい傾向があります。
2. 広がり(乾燥・キューティクル損傷)
カラーやアイロンの熱などによるダメージが蓄積し、髪の水分保持力が落ちて広がってしまう状態。
3. うねり(加齢や生活習慣による変化)
年齢やホルモンバランスの変化により毛穴の形がゆがみ、以前はストレートだった髪がうねりやすくなることもあります。
タイプ別:おすすめの髪質改善メニュー
クセ毛には「酸熱トリートメント」
酸性の薬剤とアイロンの熱を組み合わせて髪の内部構造を整える酸熱トリートメントは、軽度〜中程度のクセ毛に特に有効です。
- 湿気で広がる髪がまとまりやすくなる
- 繰り返すことでツヤと手触りが定着
- 髪への負担も縮毛矯正より軽め
ただし、縮毛矯正のように“完全にストレートにする”施術ではないため、強いくせ毛には不向きです。
広がり・乾燥毛には「ケラチントリートメント」
ダメージによる広がりが気になる人には、ケラチントリートメントが効果的です。ケラチンは髪の主成分であり、これを補給することで内側から髪がしなやかになります。
- 枝毛・切れ毛の予防
- 毛先がまとまりやすくなる
- アイロンによる熱ダメージにも有効
特にブリーチ毛やハイトーンカラーをしている人は、ケラチンの補充で髪の密度が安定し、扱いやすくなる効果が期待できます。
加齢によるうねりには「水素トリートメント+補修系メニュー」
加齢によるうねりは、頭皮環境や毛根の老化が影響しています。水素トリートメントで活性酸素を除去しつつ、補修成分を併用することで髪の柔軟性を回復できます。
- 頭皮から整えるアプローチ
- 髪がやわらかく、扱いやすくなる
- 他の施術との併用が前提
水素単体では即効性が薄いため、ケラチンや酸熱などと組み合わせる「オーダーメイド型施術」が理想です。
髪質改善が効きにくいケースと対策
強いクセ毛の場合は縮毛矯正の検討も
髪質改善はあくまで「補修とコントロール」が目的です。ねじれの強い縮毛や波状毛に対しては、効果が限定的な場合もあります。
その場合は、前髪や顔まわりだけ縮毛矯正を組み合わせるなど、部位ごとの施術で自然な仕上がりを目指すのが現実的です。
ブリーチ毛は定着しにくいことも
ダメージが大きい場合、補修成分が髪にとどまりにくく、すぐに元に戻ってしまうケースがあります。状態によっては複数回の施術と、強化されたホームケアが必要です。
ホームケアで差が出る“髪質改善の持続力”
髪質改善の効果を引き出し、長持ちさせるには、日常のケアが不可欠です。
洗浄力のやさしいシャンプーを使う
サロンで補った成分は、強い洗浄成分で簡単に流れてしまいます。アミノ酸系やヘマチン配合のシャンプーは、髪を補修しながらやさしく洗えるため、髪質改善との相性も抜群です。

乾かし方・寝具にも注意
熱ダメージや摩擦も大敵です。ドライヤーは中温で根元から丁寧に、枕カバーはシルク素材などを使うと摩擦を減らせます。
少しの工夫で、サロン帰りの質感が長く続きやすくなります。
まとめ:悩みに応じたアプローチが成功のカギ
髪質改善は“誰にでも効く魔法”ではありません。重要なのは、自分の悩みの本質を理解し、それに合ったメニューを選ぶことです。
- クセ毛には酸熱
- 広がりにはケラチン
- 加齢によるうねりには水素+補修
そして何より、施術の効果を持続させるにはホームケアが欠かせません。サロン任せにせず、自宅でも正しいケアを積み重ねることが、髪質改善の“真の成果”につながります。
